作品情報
簡単な解説
マーベル・コミックの大人気作品の一つである原作を、マーベル・コミックの映画製作部門が「マーベル・シネマティック・ユニバース」というクロスオーバー作品の一部として制作したのが、この『アイアンマン』となります。
制作陣・キャスト
主演のトニー・スターク役はもう説明不要の超人気俳優であるロバート・ダウニー・Jr。
親友のローディ役には『クラッシュ』『ブレイブ・ワン』などに出演しているテレンス・ハワード。
スタークの友人にして最大のライバルであるオバディア役には『フィッシャー・キング』『サーフズ・アップ』などでキャリアを重ねているジェフ・ブリッジス。
そして、スタークのロマンス相手であるペッパー役には『セブン』『恋におちたシェイクスピア』などでおなじみのグウィネス・パルトローが演じています。
監督は自身も俳優であり、MCU作品以外だと『ザスーラ』や『ジャングル・ブック』などの監督を努めているジョン・ファヴロー。
超有名作であるので、今回のあらすじは非常に簡素に行きます。
あらすじ
軍事会社であるスターク・インダストリーズの社長を務める超セレブにして天才科学者、トニー・スタークは新兵器のプレゼンテーションの為に訪れたアフガニスタンで襲われ、捕虜にされる。
捕虜になった際に心臓付近に破片が突き刺さり、それから保護する為に特殊な装置を開発したインセンと名乗る博士と共に、彼の生み出したプラズマ反応炉「アークリアクター」を製造し、それを使用したパワードスーツを制作し、脱出を図ろうとするが…
感想(ネタバレあり)
ハリウッド超大作らしい圧倒的な映像
映像面には文句なしです。アイアンマンのアーマー装着の描写やら、各種戦闘のエフェクトといい、ケチの付け所が見当たらないほど。
人間味のないセレブであったトニーが命の危機と己を助けた相手の影響を受け、ヒーローとして立ち上がる姿はまさに王道です。
映像に少し負けているストーリー
ただ、その反面ストーリーに?が多かったのが正直な所。
典型的な物はラストバトルですね。どうにも消化不良感が否めない物でした。
最大の敵がいまいち迫力に欠ける
トニーが制作したプロトタイプを改良した(大きい図体なだけという印象が……)オバディアですが、キャラ自体がトニー側の描写に時間を割きすぎてあんまり印象に残らない感じ。
すごく卑怯な人物という印象は残ったのですが…
トニーの映画ですし、アイアンマンという壮大な物語のオリジンですからそれで問題ないんですけど、痛し痒しというか…
全力を出さないラストバトル
一番不満だったのは、オバディアに胸のアークリアクターを奪われ、予備を装着した事によって本来の性能を引き出すことが出来ない状態で行われるラストバトルです。
以前犯したミスである高高度での氷結を利用して形勢逆転するシーンは面白かったですが、正直な所不完全燃焼といった所です。もっと派手な戦闘が観たかった…というのはワガママでしょうか。
この作品単体だと不完全燃焼?
トニーがパワー全開での戦闘を見せつけたのは生身のテロリスト達を相手にした時だけという、ちょっと残念な感じ。
2以降やアベンジャーズがあるので、そちらで全開になるのは想像できるのですけど、これ単体だと?が浮かびます。
トニー・スタークの物語としては掛け値なしに面白かった
それでも、冒頭で語ったようにトニー・スタークという人物はしっかり好感が持てるように描かれており、予備知識ナシで視聴してもローディやペッパーとの関係もすんなり飲み込めました。
アベンジャーズまで流れで見てみようかな。
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