『シタデル ディアナ』 あらすじ&ネタバレ 感想【Amazon Prime Video オリジナルドラマ】

『シタデル ディアナ』の簡単な概要

 2024年にAmazon Prime Videoオリジナル作品としてリリースされた「シタデル ディアナ」。2023年にリリースされた「シタデル」と世界観を同じくしたスパイサスペンス作品となっています。

「シタデル」の感想記事です。

 ルッソ兄弟が手掛けるシタデルシリーズの番外編。本作を制作したのはアレッサンドロ・ファブリさん。イタリアを中心に数多くのドラマを手掛けている方のようです。

 「シタデル」は巨額の制作費にも関わらずあまり視聴数が振るわなかった様子ですが、そのスピンオフである「シタデル ディアナ」はどうやらイタリアを中心に好評のようです。

『シタデル ディアナ』つまらない? おもしろい?

 詳しい感想は後半部分で書きますが、それなりにはおもしろかったです。全6話という事もあり、中だるみする前に見切れたことも原因かもしれません。『シタデル』ではだいぶ謎の組織として描かれていた敵組織『マンティコア』の内情が描かれているのが面白かったです。

 ただ、アクションの規模やクオリティは元の『シタデル』よりだいぶグレードダウンしているので、アクション目当ての人にはおすすめできないかな…

『シタデル ディアナ』のキャスト

 主人公のディアナ役はマティルダ・デ・アンジェリスさん。イタリアを中心に活動されている俳優で、Netflixで配信されている『リディア・ポエットの法律』などで主演している人気急上昇中の方です。

 ディアナが潜入する組織の幹部で関係を深めていくエド・ザニ役はロレンツォ・セルヴァジオさん。彼もイタリアを中心に活動されている俳優で『The Ladies’ Paradise』などに出演しています。

 エドの父にして組織の大幹部であるエットレ役はマウリツィオ・ロンバルディさん。『ビューティフル・レベル』などに出演されています。

『シタデル ディアナ』のあらすじ

 舞台は2030年、イタリア。イタリアや世界を裏から操っているマンティコアのイタリア支部のエージェントである主人公のディアナは仲間のエージェントルカと共に、マンティコアフランス支部とドイツ支部のエージェントをスパイする任務を与えられる。

 イタリア支部は現在、マンティコアへの全面参加を禁じられている制裁状態であり、会議においてイタリア支部の代表エットレ・ザニはフランス支部の代表セシルやドイツ支部の代表ウルフギャングに制裁を解いてくれるように懇願するが、聞き入れられない。

 会議の後、セシルはエットレの息子にしてザニ家の家業である武器製造業の研究開発部門主任であるエド・ザニと結婚することでイタリア支部とフランス支部の合併による制裁解除をほのめかす。

 一方で、フランスとドイツのエージェントとスパイしていたディアナは、敵エージェントが謎の新兵器のやり取りをしている現場を目撃。交戦を禁じられていたにも関わらず攻撃し、フランスエージェントを射殺する。ルカはディアナの無謀すぎる行動を咎めるが、彼女はルカを殺害。その後全ての責任をルカに押し付ける事を性交する。

 ここで、実はダイアナは両親の死を探る内に『シタデル』と呼ばれるスパイ組織のエージェントであるガブリエルにスカウト、教育されてマンティコアに潜入していたシタデルエージェントである事が明らかに。作中の2030年にはシタデルは壊滅しているため(詳しくは『シタデル』のあらすじを参照)、残存している数少ないシタデルエージェントだった。

 ディアナは兵器の取引現場から逃げたドイツのエージェントを追うが、その際に持病のメニエール病の影響で倒れてしまう。そこで見舞いに来たディアナの妹のサラはディアナにアイスランドに移住することを勧めるが、ディアナは受け入れることが出来ない。

 ディアナはエドにフランスの兵器の片方を渡し、彼に協力することを提案、そのかわりに組織から抜けたいと告げる。エットレと思想が違うエドはディアナの提案を受け入れる。その後エットレはエドにセシルとの結婚の話を勧めるが、エドは兵器の件でセシルが陰謀を企てている事を疑う。穏当なエットレとは異なり、フランスとドイツを敵対させようとするエド。

 ディアナはもう片方の兵器を手に入れるため、ドイツエージェントを追うが、その間にセシルはフランスエージェントが殺された報復としてイタリア支部のシステムをハッキングし、イタリア支部のエージェントを殺していく。そのターゲットにはディアナも含まれており、たまたまディアナの家にいたサラも巻き込まれそうに。しかしエドの機転でサラは救われることに。

 フランスの報復はエットレの交渉により一旦停止し、もう片方の兵器を見つけることに。ディアナはエドと共にドイツエージェントを探すためにシチリアに。ディアナはシチリアでドイツエージェントを殺害するが、もう片方の兵器は所持していなかった。

 任務の後、シチリアでの夜でエドは現在のマンティコアのやり方に疑問を抱いている事や、ディアナに好意を抱いている事を吐露。

 イタリアに戻った後、エドはエットレに呼び出される。実は既にエットレはドイツ側の兵器を所持していること、エドが自分を裏切ろうとしていた事を知っている事、ディアナを信用していない事を告げる。シチリアでの任務はエドの忠誠心を図るためのテストだったのだ。

 エドはフランス側の兵器が作動しないことを解析によって知っていたので、それを告げるがエットレはエドを勘当し、マンティコアから追放する。一方ディアナはエットレの命令により投獄されていた。また、回想でエドとセシルは過去に恋人同士だったことが明らかに。

 処刑が近いことを考えたディアナは、自分をエージェント殺害の犯人としてフランス支部に引き渡し、その際にもう片方の兵器を盗み出すという作戦を提案する。エットレもその作戦に賛同。エドを元の地位に戻す。

 危険な作戦前にエドはディアナに対して好意を告げる。その後に過去の回想が入り、以前のシタデル殲滅作戦の際にエドの兄がシタデルの技術を手に入れようとしたため、殺害している事が明らかに。また、自分が唯一のシタデルの生き残りである事を知る。

 現在に視点が戻った後、フランスに引き渡されたディアナはセシルに対してエドが何かを企んでいる事を告げる。エドがセシルの元へと呼び出された段階でイタリア支部のエージェントの長であるマッテオは新兵器を使ってフランス支部を攻撃。エドもフランス支部のシステムを遠隔ハッキング。ディアナと合流した後にサーバールームへと趣き、フランス側の秘密兵器のデータを盗み出すことに成功。

 イタリアに帰還後、ディアナとエドが愛し合った後エドは約束を果たし、ディアナは自由の身となる。しかし彼はだいぶディアナに入れ込んでおり、共にイタリア支部を改革したいと願っていた。サラとの平和な暮らしを考えたディアナだったが、結局エドの元へと戻る。その事に大してエットレは疑念を抱いた。

 一方、作戦の成功によりエットレと同等の地位を得たエドはフランス支部とドイツ支部に対してジュピターと呼ばれる新兵器を作り上げた事を告げる。水を通じて人類に寄生する兵器で、全人類の生殺与奪をマンティコアに与えるものであった。

 ジュピターを浄水施設を介して散布する計画を立てたエドはディアナに実行を命じるが、彼女に同行しているマッテオはエットレからディアナを暗殺するように命令を受けていた。

 その事実を知ったエドはエットレを問い詰め、止めさせようとジュピターが既にエットレの身体の中にある事を伝えて脅そうとするが、ディアナに対して疑念を抱いていたエットレはエドの要求を拒む。そのため、エドはエットレを殺害。

 一方、浄水場でマッテオと戦い、勝ったディアナ。彼女が外に出ようとした時に接触してくる姿があった。それは、シタデル崩壊の際に死んだと思っていたガブリエルだった…

 シーズン2へと続く。

『シタデル ディアナ』の感想(ネタバレあり)

本編とのつながりは今のところないけれど

 本作『シタデル ディアナ』は『シタデル』と世界観を共通したスパイアクション作品です。敵組織に潜入している内に元の組織が壊滅。抜けられずに人生の目標すら失いかけていたディアナが家族や恋、そして過去の間で揺れる…というのが大まかなあらすじ。

 結論から言うとまあまあ面白かったです。最初は『シタデル』の登場人物が出てこない事に不満を抱いていたのですが、ほぼ独立した作品と考えればそう悪くはないかなと。

引きはやや弱いかな…

 ディアナと家族やディアナとエドとの関係は煮えきらないままシーズン2(好評のようなのでおそらく作られるでしょう、多分)に続く本作。

 エドがエットレを殺害する、ガブリエルが再登場というサプライズはあったものの、本編『シタデル』の大どんでん返しのようなラストと比べるとやはり弱さを感じました。

アクション部分はイマイチ

 5話で描かれたシタデル・イタリア支部をマンティコアが襲撃する場面、螺旋スロープのようなところで遮蔽物もなく次から次へと現れて撃たれるシタデルエージェントは流石にちょっとどうなんだ…と思いました。

 1話の撃ち合いや、3~4話のフランス支部襲撃の際のギミック(変形して散弾銃になる新兵器)なんかはおお、となる部分があっただけにちょっと残念でした。

『シタデル ディアナ』の他の方の感想

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