『さよなら、僕のマンハッタン』の簡単な概要
本作、「さよなら、僕のマンハッタン」は2017年に公開されたアメリカ映画です。
父の浮気現場を見てしまった青年が、奇妙な隣人と出会ったことを切っ掛けに愛と苦悩の中で成長していくロマンス作品となっています。
監督は「(500)日のサマー」や「アメイジング・スパイダーマン」シリーズのマーク・ウェブ、制作はAmazonスタジオ(現：Amazon MGMスタジオ)を中心とした三社で、Amazonスタジオ初期の作品となっています。
IMDbでの評価は6.3とだいぶ低めな評価となっている様子です。
『さよなら、僕のマンハッタン』つまらない？ おもしろい？
本作、『さよなら、僕のマンハッタン』ですが、個人的にはそれなりに面白く観ることができました。
序盤の主人公の冴えなさにはちょっと辟易したものの、作品を引っ張っているジェフ・ブリッジス演じる謎の隣人とケイト・ベッキンセイル演じるヒロインの魅力もあり、ついラストまで見てしまいました。
ほろ苦さの残る成長ストーリーが好きな方にはオススメな作品です。
『さよなら、僕のマンハッタン』のキャスト
『さよなら、僕のマンハッタン』の主人公、トーマス・ターナー役は『愛しい人から最後の手紙』などのカラム・ターナー。物語を引っ張る謎めいた女性ジョアンナ役は『アビエイター』や『天使の消えた街』のケイト・ベッキンセイル。
トーマスの父には5代目ジェームズ・ボンドとしておなじみのピアース・ブロスナン、そして物語のキーマンである謎の隣人ジェラルドは『クレイジー・ハート』や『トゥルー・グリッド』のジェフ・ブリッジスと魅力的で著名な俳優が揃っています。
『さよなら、僕のマンハッタン』のあらすじ
大学を中退し、片思いの友人とも関係が進まない冴えない文学青年のトーマス。そんな彼の隣の部屋にある日ジェラルドという謎の隣人が引っ越してくる。小説家である彼からライフスタイルなどを教わっていたトーマスだったが、ある日父であるイーサンが謎の女性と不倫をしている事を知る。
精神的に不安定なトーマスの母ジュディスの事を思い、父の相手であり、父の秘書でもあるジョアンナを付け回し別れるように要求するトーマスであったが、ジョアンナに翻弄される。そんな中、あるパーティーをきっかけにジョアンナと付き合い始めたトーマス。
父の主催するパーティーに友人であるジェラルドを招待し、家族に紹介しようとしたトーマスだったが、ジェラルドはその前に姿を消す。それに加えてジョアンナに対してトーマスを傷つけるなと警告を残した。
一方でジョアンナに愛の告白を行うトーマスだったが、彼女はトーマスを拒絶。怒りのあまりイーサンにジョアンナと自分の関係を暴露するトーマス。ジョアンナからは再度拒絶されるトーマスだったが、イーサンの部屋でジェラルドが写った写真を見つける。
実はジェラルドはイーサンとジュディスの親友であり、不妊症であるイーサンに代わりジュディスと子を設けたトーマスの実の父である事がわかった。ジェラルドとジュディスは愛し合っていたが、ジェラルドから身を引いたのだった。しかし、それでも距離を置きつつもジェラルドはトーマスを見守っていたのだ。
実家に戻り、母ジュディスはイーサンから離婚を切り出されたとの事、トーマスは自分とジェラルドの関係について真実を知ったことを告げる。
1年後、トーマスの勤め先にイーサンが訪れ、近況を報告し合う。その後、トーマスはジェラルドが主催する朗読会へ。そこには幸せそうな母ジュディスの姿があった。
『さよなら、僕のマンハッタン』の感想(ネタバレあり)
ほろ苦い成長ストーリー
本作『さよなら、僕のマンハッタン』はトーマスが成長していく過程で、自分の生まれなどを知っていく物語となっています。マンハッタンという町を舞台に、おしゃれな音楽が映画全体を彩ったちょっと大人な映画となっています。
自信なさげでひ弱そうなトーマスが奇妙な隣人の交流や怪しいお相手との恋によって変わっていく姿が魅力的でしたね～
家族関係もちょっと切ない
トーマスの両親の関係がだいぶ冷え切っていることは早い段階から明かされており、そんな中で父イーサンが不倫をしている姿を見てから話が動き出すわけですが、ちょっとこのお父さんが切ない…
物語の最後で、実はトーマスは実子ではないし、妻も本当はジェラルドに惹かれていて、十数年経った後も引きずっており…という事が明らかに。不妊症だった自分の代わりに…という話ではあった様子なんですが、この辺りがちょっとしっくり来なくてう～ん…となりましたね。
ジェラルド視点からするとだいぶロマンチックな話ではあるのですが。
それはともかく、ジェラルドは魅力的
設定はともかく、主人公の隣に突然引っ越してきて色々とアドバイスをしてくれるという謎の小説家というジェラルドはやっぱり魅力的。ジェフ・ブリッジスの魅力全開です。
特にジョアンナにトーマスとの関係について迫るシーンなんかはすごかったですね…
