『聖なるゲーム』シーズン1 あらすじ&ネタバレ 感想【Netflix オリジナルドラマ】

『聖なるゲーム』シーズン1の簡単な概要

 本作『聖なるゲーム』は2006年に出版された同名小説のドラマ化作品となっています。制作はインドの制作会社であるファントム・スタジオで、Netflixとしては初のインドで制作されたオリジナル作品となっているようです。

 ある有名マフィアから電話を受けた警官が、ムンバイの闇に迫っていく犯罪スリラー作品である本作『聖なるゲーム』は2018年にシーズン1が公開され、翌年に完結編となるシーズン2が公開されている完結済の作品です。

 『聖なるゲーム』のシーズン1は全8話構成で、ドラマとしては平均的な1話50分程度の視聴時間となっています。また、日本語吹き替えは無く字幕だけの作品となっています。

 Rotten Tomatoesでのユーザー評価は92%とかなりの高評価を受けているようです。

『聖なるゲーム』 つまらない? おもしろい?

 インド制作作品ということで気になったので見始めた『聖なるゲーム』ですが、中々面白かったです。

 本作『聖なるゲーム』は警官が大物マフィアの死から始まる事件を追う現代パートと、その大物マフィアが自分の成り上がりとある人物と接触するまでを語る回想パートの二つに分かれているのですが、そのどちらもが中々に波乱万丈です。

 シーズン1では回想パートで真相に触れることが無いのでやや冗長かな~と思いつつ、現代パートで次々に繰り広げていく事件から目が離せませんでした。

 インドで制作されているという事もあり、舞台となっているムンバイの雰囲気もすごい。要注目ポイントです。

『聖なるゲーム』のキャスト

 主人公のサルタジ・シン役はサイーフ・アリー・カーンさん。本国インドではセレブ100人に選ばれた過去があるほどの有名俳優…ではあるのですが、本邦で観れる出演作品だと『インド・オブ・ザ・デッド』、そして公開が迫っている『デーヴァラ』くらいでしょうか。

 もう一人の主人公とも言える大物マフィアのガネーシュ・ガイトンデ役を演じるのはナワーズッディーン・シッディーキーさん。『バジュランギおじさんと、小さな迷子』などに出演されている実力派俳優です。

 さらにインド調査分析局のエージェント、アンジャリ役にはラーディカー・アープテーさん、サルタジの上司パルルカー役にはニーラジ・カビさんが配役されています。

『聖なるゲーム』のあらすじ

  ムンバイ市警に勤務しているシーク教徒の警部、サルタジ・シンは上司であるパルルカーとの対立に悩ませられていた。そんな彼にある日ムンバイの大物ギャング、ガネーシュ・ガイトンデから電話が掛かってくる。サルタジと同じ警官であったサルタジの父を知っているというガイトンデは、「25日以内にムンバイに何かが起こり、『トリベディ』という人物以外は皆死ぬ」と話し出す。

 ガイトンデの居場所を探し当てたサルタジだったが、ガイトンデはサルタジの眼の前で自殺してしまう。

 ここからガイトンデの語りで本編と同時進行でガイトンデの過去が語られる。

 ガイトンデの過去:ムンバイで悪名を馳せていたガイトンデだったが、ライバルであるスレイマン・イサとの抗争の最中、愛する人を二人も抗争に巻き込まれて殺されたり、仲間の裏切りに遭うなど危機に陥っていく。

 そんな中、ガイトンデは第三の父と呼ぶこととなる謎の男グルジを信奉するトリベディと関わる事に。

 その後イサとの抗争が行き過ぎ逮捕されたガイトンデ。獄中でパルルカーから拷問を受けるガイトンデだったが、そこで、ガイトンデに慈悲を見せるサルタジの父ディルバーと出会う。拷問で心身ともに限界に達した彼にグルジは電話で接触し、謎めいた言葉を残す。

 その後再び獄中でイサの手下たちとの抗争に巻き込まれ、命の危険に瀕するガイトンデだったが、突然謎の男達がガイトンデの命を救った…

 現代:サルタジにインド調査分析局のエージェントであるアンジャリが接触し、協力するように訴える。彼女に協力してガイトンデの隠れ家に残されていた死体がタレントマネージャーのジョジョであることを突き止める。

 そこから俳優のナヤニカがガイトンデの右腕であるバンティと関わりがあることを突き止め、ナヤニカに協力を仰ぐ。しかしすぐにスパイ行為が発覚しナヤニカは人質に。捕まった彼女を助けようとするサルタジとそれよりも事件の解決を急ぐアンジャリが対立。アンジャリは事件解決を優先しようとする。

 ナヤニカを助けるためサルタジは対立しているパルルカーと取引し、彼の違法行為に対して無実を証言する事を約束して協力させ、同僚で不仲のマジドと共に救出作戦を試みたが失敗。ナヤニカもバンティも死亡してしまう。

 ナヤニカの事件後、サルタジには更に不幸が重なり精神が不安定に。一方ガイトンデの事件にも進歩があり、一度は喧嘩別れしたアンジャリと共にガイトンデとの関係を探る中、内務大臣のボンスレーが所有しているNGOが事件に関わり、何かを輸送している事を突き止める。

 サルタジはNGOを追い、アンジャリはトリベディの自宅へと踏み込む。しかしアンジャリを謎の暗殺者マルコムが待ち受けており、彼女を射殺。一方、調査を行っていたサルタジも捕らえられ、マルコムによって拷問を受けることに。

 サルタジを救出しに来た警官たちとの銃撃戦のどさくさ紛れで脱出したサルタジは、逃げるマルコムを追う最中に膨大な量の銃火器を発見する。その後、ボンスレーを尋問するサルタジ達だったが、ボンスレーは「お前達は何もわかっていない」と意味ありげな事を口に。

 その後、サルタジは実家で母が見ていたグルジの説法の映像から、そこに映されていた謎のシンボルが自分の身の回りに溢れていたことに気が付く。ガイトンデの隠れ家のシンボルを調べ直したところ、核戦争に備えたシェルターとトリベディの死体を見つける…

 シーズン2へ続く。

『聖なるゲーム』シーズン1の感想(ネタバレあり)

25日後に何が起きるのか…?

 警察内でも浮いている主人公のサルタジが突然謎の大事件に巻き込まれていく本作。果たして25日後に何が起きるのか?という波乱万丈な展開に目が離せない本作。一つ謎を解決するとまた一つ大きな謎が生まれ、そしてシーズンのラストで更に大きな謎を残して閉幕するのがたまりません。

インドという国の問題についても迫る

 一方、ガイトンデが語る自身の歴史は闇そのもの。もちろん非合法な事に手を染めている生業も一因ですが、インド国内の情勢なども深く関わってきます。更に謎の存在まで関わってきて収拾がつかなくなるほど。作中でも度々首相や事件などのキーワードが出てきますので、インド史も含めてチェックするとより楽しめる一作となっています。

脇役もいい味出てます

 やや浮いた存在のサルタジやガイトンデも印象的な本作ですが、その脇を固めるキャラもいい味出てます。中でもパルルカーの部下、マジドが自分はお気に入りです。

 ガイトンデとも関係があるなど、後ろ暗い部分のあるパルルカー側の人間でサルタジとは不仲ではあるのですが、事件を通じて憎めない関係となっていくなど中々オイシイ立場の彼。シーズン2での活躍に期待です。

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