作品情報
本作はNetflixオリジナル映画です。
この映画の簡単な特徴は
・イタリア産アクション映画
・アクションシーンは地味
・元特殊部隊のお父さんが娘を助けるために奮戦
です。では、感想をどうぞ。
簡単な背景解説
原題は「La belva」、日本語だと野獣とかそんな感じでしょうか。やや着色した感じの邦訳ですね(笑)
監督のルドヴィコ・ディ・マルティーノは弱冠28歳という新人気鋭のクリエイターです。
主演はファブリツィオ・ジフーニ。イタリア映画界では有名な方のようで、45本もの作品に出演しています。
作品へのリンクはこちらからどうぞ。
IMDb(https://www.imdb.com/title/tt11499506/)では5.2とやや厳し目な点数となっている本作。
観たところ、そこまで低い点数を付けるほどか? と思いました。
ただ、低い評価の理由もわかる印象です(安定して観れるが捻りのないストーリー、地味めのアクション)
あらすじ(ネタバレあり)
かつて特殊部隊の隊員として戦地に赴いていたレオニーダ・リヴァはPTSDに悩ませられる日々を送っていた。
イタリアに帰国した後は家族と別居する事となり、息子であるマティアや妻ともぎこちない関係が続く中、マティアが妹のテレサを連れ出し、誘拐されてしまった事を知るリヴァ。
警察の静止を振り切り、独自に誘拐犯を追跡するもあと一歩の所で逃げられるリヴァ。
己の過去がフラッシュバックするなか、現場に残された手がかりから誘拐犯を追い詰めるも片方に逃げられてしまう。その中でテレサが人身売買の対象となっている事を知ったリヴァは、かつての戦友の力を借り、マフィアが関わっている事を突き止める。
誘拐犯の一人を倒し、連絡相手であるマフィアが黒幕として潜んでいる事に気がついたリヴァは単身マフィアの邸宅に乗り込み、テレサを見つけるも、あと一歩の所で力及ばず倒れる。
彼が次に目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。容疑者として警察の監視下に置かれるリヴァであったが、妹の為に生命を張った父を見た事で態度を変えた息子のマティアの協力もあり、病院から脱出。
廃ビルの屋上でテレサを取引しようとするマフィアと買い手の元にたどり着いたリヴァは、マフィア達を倒した後テレサを助け出そうとするが、彼女の元にたどり着いた所で買い手の男に銃を向けられる事に。
しかし、彼を追い続けていた警官がちょうど間に合い、買い手の男を射殺。
その後、社会復帰プログラムに出席したリヴァが自分の事を語りだし、エンドロール。
感想
良い意味でも悪い意味でも普通過ぎる
見終えた後の率直な感想は、普通のアクション映画だったなと。
格闘シーンやカーチェイスシーンもあり、脱出シークエンスもありとこの手のアクション映画で見かける要素は大体揃ってます。
ただ、それだけに飛び抜けた部分も無いかなと…
とにかくアクションが地味。ここは擁護できない
アクションシーンとしては、最初のカーチェイスが一番派手だったのが尻すぼみ感に繋がっています。
肝心のマフィア邸宅に乗り込んでからの格闘シーンは割と殴られながらも耐え抜いて敵を倒していくという泥臭い感じで、特殊部隊っぽさが無い強引な物。(怪我しているという理由もあるんでしょうけど)
最後の銃撃シーンもあっという間に終わってしまう上に、リヴァの動きに元軍人らしさが無いのががっかりポイント。
平凡だけど悪くないストーリー
ストーリーは実にオーソドックスですけど、ここは変に捻って無くてよかったです。
戦争でこじれた人間関係を行動で取り戻そうともがき、相手もそれに答える。ここがしっかり抑えられているので悪くない作品になってます。
ただ、もうひと捻りあってもよかったですね。特に敵となるギャングの印象が実に薄い…
よく分からない警官の存在
それと、警官パートは必要だったのかな? とも。
捜査もリヴァとその友人が行ってしまうので、あんまり印象に残らないままでしたし。最初にリヴァに轢かれたシーンが一番印象的だったまであります。
中盤のマフィアと接触するシーンもちょっと意図が分からなかったです。
薄味イタリアンアクション
全体的に悪くはないけれど、どこか薄味といった印象の映画でした。
リヴァ役の人の渋い容姿が良かったので、ここが気に入ったら観て損はないと思います。
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