作品情報
簡単な解説
直訳すればビールのすべて、となるのでしょうか。
PrimeVideoに突如として追加されたこのドキュメンタリーは、イタリアのクラフトビールの現状を切々と語ったものとなっています。
ドキュメンタリーの印象が強いのはNetflixだったのですが、PrimeVideoにも結構ドキュメンタリー作品があるみたいですね。ちょっと検索しにくいので、見つけるのは大変ですが…
さて、イタリア? ワインじゃなくてビール? という事を考えるかもしれませんが、イタリアです。ミラノやピエモンテと言った北部のブルワリーを特集した作品になっています。
ノリで始めてみた人や、小さい頃から食通だった人が設立していたりと、様々な方がクラフターとして存在している。作り手だけでなく、工場やバーなども伺える、ビールの飲みたくなる一本となっています。
製作者はDavide Cisterna、調べましたがBorn in the Street(こちらもPrimeVideoで観ることができる、ミラノのストリートアートの現状と歴史を追ったドキュメンタリー作品です)といった他のドキュメンタリーの監督であるという事位しかわかりませんでした。
イタリアの女性の方のようですね。
映像へのリンクはこちらから。
アナウンスもなく、突然追加されているので知名度はほぼ皆無に等しい本作ですが、結構面白かったので紹介です。
感想(ネタバレあり)
おしゃれなブリュワリー
さて、このドキュメンタリーで紹介されているブリュワリー(醸造所)ですが、どこのブリュワリーもおしゃれな感じ。
それもそのはず、一部のブリュワリーを除いて、どれも10年以内に出来た新興ブランドで、特徴的なのがブルーパブ(ブリュワリーパブ、醸造所に併設した飲食店)を備えている事。つまり、できたてのビールをすぐに飲める環境となっているのです。
隣接する醸造所で作られた出来たてのクラフトビールをすぐに呑める羨ましい環境なんですねえ。
このご時世が落ち着いたら、イタリア観光を兼ねてビール旅行、なんて事もいいかもしれませんね。
異質な造り手達
しかし、この作品を観て思ったのが、クラフターの皆さんの異色さ。
別の仕事をしていた方が突然ビールづくりを初めて、軌道に乗るまで別の仕事と並行して醸造をしていた方や、イタリアのワイン文化に反抗してビールブランドを立ち上げた方など、酒造りというイメージからはとてもかけ離れた人々です。
イタリア以外のクラフトビールはどんな環境なのでしょうか。ちょっと気になったり。
職人気質なマイスター達
風変わりなクラフターが多く紹介されていますが、彼らのビールに対する思いは本物。
更に地場の物をどんどんと取り入れ、地元の果物を取り入れたフルーツビールを創ってみたり、ほとんど輸入に頼っているホップを含めて、100%国内産を目指して畑作りから始めたりなど…
郷土を愛する心がしっかり根付いているんですね。
日本でもイタリアンクラフトビールが飲める!
さて、作中で紹介されているイタリアのクラフトビールなんて手に入りようが…と思いきや、全然手に入るのです。
San Michele(サン・ミケーレ)
https://www.birrasanmichele.it/jp/aida-jp.html
Soralama(ソララマ)
https://japanbeertimes.com/2019/10/soralama/?mode=ja
Baladin(バラデン)
https://mitsuifoods.co.jp/mfp/import/baladin/
作中でもクラフター達が日本に向けて輸出している事を述べていますし、気軽に(値段は気軽じゃないですが)手に入ってしまう時代なんですね。
サン・ミケーレは特に有名なブランドでは無いでしょうか?
機会があったら飲んでみてくださいね。
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