『1人の夫と3人の妻』とあるモルモン教徒の村の生活に潜入し、一夫多妻制をウォッチ ――感想【Netflixオリジナル】

こんな人にオススメ

こんな人にオススメ
・モルモン教徒に興味がある
・変わったコミュニティが知りたい

作品情報


原題は「Three Wives, One Husband」で、制作はイギリスのchannel4です。
Netflixで視聴することができ、音声は英語、字幕は日本語があります。


https://www.netflix.com/watch/80240397


タイトルからは想像も出来ませんが、これは現代の、それもアメリカでのドキュメンタリーです。
ユタ州に存在する百人以上が居住するモルモン教原理主義のコミュニティ、ロックランド・ランチ。
その中で暮らす二つの家族の内情に迫った物となります。


モルモン教、正式な名称は末日聖徒イエス・キリスト教会と言うキリスト教系の新興宗教。
その経典であるモルモン書に記されている一夫多妻制を固く守り、その経典通りに生きようとしている人々達がこのドキュメンタリーの主人公です。


当然のことながら、一夫多妻制はアメリカにおいても違法となっています。
多重婚によって投獄されたのが、ロックランド・ランチの創設者。仲間を集めて理想郷を作ろうと、どこか荒涼とした巨大な岩山をくり抜いて家々を作り、小さな町を作ってしまいました…。


というのが大まかなあらすじ。

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感想

感想としては、割とこじんまりとしたドキュメンタリーという印象。
衝撃的でもある設定ですが、やってる事は普通の家族とそんなに変わらないという。


何がそうさせているのかって、登場する人物のほとんどがモルモン教徒であるためにこの状態をおかしいとは思ってない事なんですね。


一夫多妻制をおかしい物と思っている視聴者の方がおかしいのでは? と思ってしまうほど。


批判的でも無ければ肯定的でもない、本当にただただロックランド・ランチの人々の生活とこれまでの歴史を語り、コミュニティに新しいメンバーを迎えようとする一家とその中で引き起こされる衝突を描いています。


どう考えても一夫多妻制が問題だよね、という夫婦間の衝突も結局は深く掘り下げる事なく解決してしまう感じなのも、そんな印象を更に強く与える事に。


一応最終話で州の法律がそれを違法化する、という流れになったのでその抗議運動に彼らは向かうわけなんですけども、ここでもロックランド・ランチ以外のモルモン教徒が集合してデモを行うわけなんです。


その背後に何が隠れているのかは分からないですが、これだけ見ると普通で無いのに普通の人々に見えてしまうという。


本当に考えさせられる作品です。


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